美味しくコーヒーを淹れた後は、器具をよく洗って、ふきんでしっかり拭き上げる。
…なんてことが毎回できればいいですが、ズボラなもので、基本は水切りカゴにぽんと置くだけ。お湯を入れるドリップケトルなんて、入れるのがお湯だけだからと洗わなかったりもして。
そんな調子なもので、我が家のコーヒー器具はいつも少しくすんだ色をしています。
でも、一応「丁寧な暮らし」とやらに憧れていたりもするので。たまにはピカピカに磨く日を作っています。
少しくすんだガラスマグと、フレンチプレスと、金属製のドリッパー。くすみの原因が茶渋やミルクのタンパク質汚れなら、重曹で簡単に落とせます。
大きめの鍋にお湯を沸かし、重曹を加えて器具を入れ、適当な時間放置します。重曹の量は、いつも適当。多分大さじ3杯くらいをざらっと入れています。
化学反応は基本的に温度が高いほど促進されるので、熱に強い物なら煮てしまうと早くきれいに落とせます。我が家の場合は一番大きな鍋が保温性に優れた圧力鍋なので、ひと煮立ちさせたら火を止めて、蓋を閉めて冷めるまで放置。あとはゆるんで落ちやすくなった茶渋をスポンジで落とせば、ピカピカになります。
茶渋で曇っていたドリッパーも輝きを取り戻しました。3枚の金属板を組み合わせて使うドリッパー「Tetra Drip」。分解してぐつぐつ気軽に煮れるので助かっています。普通のドリッパーに比べて圧倒的に手入れが楽。
ドリップケトルの場合は、くすみの原因が茶渋ではなく水垢なので、クエン酸で落とします。
ケトルの木の持ち手を全部外して、クエン酸を入れた鍋にドボン。火を落として1時間つけ置きすれば、この通り。白いモヤモヤがきれいに消えました。
西向きのキッチンにコーヒー器具を並べて、夕日に透かして。
うん、いいじゃない、なんて。ひとりでにんまりするのです。
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